関数・クラス解説

db2_execute

version:PECL ibm_db2 >= 1.0.0 (公式)

プリペアドステートメントを実行する

公式リファレンス

書式

db2_execute ( resource $stmt [, array $parameters ] ) : bool

説明

db2_execute() は、 db2_prepare() で準備された SQL 文を実行します。

SQL 文が結果セットを返す場合、例えば SELECT 文であったり 結果セットを返すストアドプロシージャの CALL であったりした場合には、 stmt から結果の行を配列として取得することができます。 取得には db2_fetch_assoc()、 db2_fetch_both() あるいは db2_fetch_array() を使用します。 あるいは、db2_fetch_row() を使用して 結果セットポインタを次の行に移動させ、 db2_result() で行の内容をその都度取得することも可能です。

db2_exec() の代わりに db2_prepare() および db2_execute() を使用することの利点については、 db2_prepare() での簡単な説明を参照ください。

パラメータ

stmt
db2_prepare() が返すプリペアドステートメント。
parameters
プリペアドステートメント内に含まれるパラメータマーカに対応する、 入力パラメータの配列。

返値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

サンプル

例1 パラメータマーカを使用した SQL 文の準備と実行

以下の例では、4 つのパラメータマーカを含む INSERT 文を準備し、 入力値の配列を含む配列を順に処理しながら db2_execute() に値を渡します。

$pet = array(0, 'cat', 'Pook', 3.2); $insert = 'INSERT INTO animals (id, breed, name, weight)     VALUES (?, ?, ?, ?)'; $stmt = db2_prepare($conn, $insert); if ($stmt) {     $result = db2_execute($stmt, $pet);     if ($result) {         print "新しいペットの追加に成功しました。";     } }

上の例の出力は以下となります。

新しいペットの追加に成功しました。

例2 OUT パラメータを使用したストアドプロシージャのコール

以下の例では、まずひとつの OUT パラメータをパラメータマーカで受け取る CALL 文を準備し、db2_bind_param() を使用して PHP 変数 $my_pets をそのパラメータにバインドし、 db2_execute() で CALL 文を実行します。 ストアドプロシージャの CALL 終了後は、$num_pets にはストアドプロシージャの OUT パラメータに返された値が反映されています。

$num_pets = 0; $res = db2_prepare($conn, "CALL count_my_pets(?)"); $rc = db2_bind_param($res, 1, "num_pets", DB2_PARAM_OUT); $rc = db2_execute($res); print "私の飼っているペットの数は $num_pets です!";

上の例の出力は以下となります。

私の飼っているペットの数は 7 です!

例3 XML データを SQL の結果セットとして返す

次の例は、XML カラムに格納されたデータの扱い方を、SAMPLE データベースを用いて説明するものです。ごく単純な SQL/XML を使用して、この例では XML ドキュメントのいくつかのノードを みなさんおなじみの SQL 結果セット形式で返します。

$conn = db2_connect("SAMPLE", "db2inst1", "ibmdb2"); $query = 'SELECT * FROM XMLTABLE(     XMLNAMESPACES (DEFAULT \'http://posample.org\'),     \'db2-fn:xmlcolumn("CUSTOMER.INFO")/customerinfo\'     COLUMNS     "CID" VARCHAR (50) PATH \'@Cid\',     "NAME" VARCHAR (50) PATH \'name\',     "PHONE" VARCHAR (50) PATH \'phone [ @type = "work"]\'     ) AS T     WHERE NAME = ?     '; $stmt = db2_prepare($conn, $query); $name = 'Kathy Smith'; if ($stmt) {     db2_bind_param($stmt, 1, "name", DB2_PARAM_IN);     db2_execute($stmt);     while($row = db2_fetch_object($stmt)){     printf("$row->CID     $row->NAME     $row->PHONE\n");     } } db2_close($conn);

上の例の出力は以下となります。

1000 Kathy Smith 416-555-1358 1001 Kathy Smith 905-555-7258

例4 XML データの "JOIN"

次の例は、SAMPLE データベースの 2 つの異なる XML カラムに格納されたドキュメントを使用します。 まず、2 つの異なるカラムの XML ドキュメントをもとにして 2 つのテンポラリテーブルを作成します。 そして特定の顧客の配送情報を SQL 結果セットで返します。

$conn = db2_connect("SAMPLE", "db2inst1", "ibmdb2"); $query = ' SELECT A.CID, A.NAME, A.PHONE, C.PONUM, C.STATUS FROM XMLTABLE( XMLNAMESPACES (DEFAULT \'http://posample.org\'), \'db2-fn:xmlcolumn("CUSTOMER.INFO")/customerinfo\' COLUMNS "CID" BIGINT PATH \'@Cid\', "NAME" VARCHAR (50) PATH \'name\', "PHONE" VARCHAR (50) PATH \'phone [ @type = "work"]\' ) as A, PURCHASEORDER AS B, XMLTABLE ( XMLNAMESPACES (DEFAULT \'http://posample.org\'), \'db2-fn:xmlcolumn("PURCHASEORDER.PORDER")/PurchaseOrder\' COLUMNS "PONUM"  BIGINT PATH \'@PoNum\', "STATUS" VARCHAR (50) PATH \'@Status\' ) as C WHERE A.CID = B.CUSTID AND     B.POID = C.PONUM AND     A.NAME = ? '; $stmt = db2_prepare($conn, $query); $name = 'Kathy Smith'; if ($stmt) {     db2_bind_param($stmt, 1, "name", DB2_PARAM_IN);     db2_execute($stmt);     while($row = db2_fetch_object($stmt)){     printf("$row->CID     $row->NAME     $row->PHONE     $row->PONUM     $row->STATUS\n");     } } db2_close($conn);

上の例の出力は以下となります。

1001 Kathy Smith 905-555-7258 5002 Shipped

例5 大きな XML ドキュメントの一部を SQL データとして返す

次の例は、SAMPLE データベースのドキュメント PRODUCT.DESCRIPTION の一部を使用します。これは、商品の説明 (XML データ) および価格情報 (SQL データ) を含む XML ドキュメントを返します。

$conn = db2_connect("SAMPLE", "db2inst1", "ibmdb2"); $query = ' SELECT XMLSERIALIZE( XMLQUERY(\'     declare boundary-space strip;     declare default element namespace "http://posample.org";      {     for $prod in $doc/product     where $prod/description/price < 10.00     order by $prod/description/price ascending     return(          {         $prod,          {$start} ,          {$end} ,          {$promo}              }      )     }  \' passing by ref DESCRIPTION AS "doc", PROMOSTART as "start", PROMOEND as "end", PROMOPRICE as "promo" RETURNING SEQUENCE) AS CLOB (32000)) AS NEW_PRODUCT_INFO FROM PRODUCT WHERE PID = ? '; $stmt = db2_prepare($conn, $query); $pid = "100-100-01"; if ($stmt) {     db2_bind_param($stmt, 1, "pid", DB2_PARAM_IN);     db2_execute($stmt);     while($row = db2_fetch_array($stmt)){     printf("$row[0]\n");     } } db2_close($conn);

上の例の出力は以下となります。

<promoList xmlns="http://posample.org"> <promoitem> <product pid="100-100-01"> <description> <name>Snow Shovel, Basic 22 inch</name> <details>Basic Snow Shovel, 22 inches wide, straight handle with D-Grip</details> <price>9.99</price> <weight>1 kg</weight> </description> </product> <startdate>2004-11-19</startdate> <enddate>2004-12-19</enddate> <promoprice>7.25</promoprice> </promoitem> </promoList>

参考

  • db2_exec() - SQL 文を直接実行する
  • db2_fetch_array() - 結果セット内の行を表す、カラム位置をインデックスとする配列を返す
  • db2_fetch_assoc() - 結果セット内の行を表す、カラム名をインデックスとする配列を返す
  • db2_fetch_both() - 結果セット内の行を表す、 カラム位置およびカラム名の両方をインデックスとする配列を返す
  • db2_fetch_row() - 結果セットポインタを次の行あるいは要求された行に設定する
  • db2_prepare() - 実行する SQL 文を準備する
  • db2_result() - 結果セットの行からひとつのカラムを返す
  • ワード検索


    ※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索

    関数名アルファベット別

    A B C D E F G H I J
    K L M N O P Q R S T
    U V W X Y Z _

    最終更新一覧

    stristr
     大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却

    stripslashes
     バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く

    stripos
     大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する

    stripcslashes
     addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする

    strip_tags
     文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却

    strcspn
     指定した文字が最初に現れる位置を調べる

    strcoll
     ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する

    strcmp
     2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する

    strchr
     strstr() のエイリアス

    strcasecmp
     2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)

    カテゴリー一覧

    PHP の振る舞いの変更
    音声フォーマットの操作
    認証サービス
    コマンドライン関連
    圧縮およびアーカイブ
    暗号
    データベース関連
    日付および時刻関連
    ファイルシステム
    自然言語および文字エンコーディング
    画像処理および作成
    メール関連
    数学
    テキスト以外の MIME 型
    プロセス制御
    その他の基本モジュール
    その他のサービス
    検索エンジン用の拡張モジュール
    サーバー固有のモジュール
    セッション関連
    テキスト処理
    変数・データ型関連
    ウェブサービス
    Windows 用のモジュール
    XML 操作
    GUI用の拡張モジュール