関数・クラス解説

oci_define_by_name

version:PHP 5, PHP 7, PECL OCI8 >= 1.1.0 (公式)

PHP の変数を、クエリで取得するカラムに関連づける

公式リファレンス

書式

oci_define_by_name ( resource $statement , string $column_name , mixed &$variable [, int $type = SQLT_CHR ] ) : bool

説明

PHP の変数を、oci_fetch() で取得するクエリのカラムに関連づけます。

oci_define_by_name() は、 oci_execute() を実行する前にコールしなければなりません。

パラメータ

statement
oci_parse() で作成してoci_execute() で実行した有効な OCI8 ステートメント ID、あるいは REFCURSOR ステートメント ID。
column_name
クエリで使用するカラム名。 Oracle のデフォルトである大文字小文字を区別しないカラム名では大文字を使います。 大文字小文字を区別するカラム名の場合は、正確なカラム名を使います。
variable
返されるカラムの値を格納する PHP 変数。
type
返されるデータの型。一般的には不要です。 Oracle 式のデータ変換は行われないことに注意しましょう。たとえば、 SQLT_INT は無視され、返されるデータの型は SQLT_CHR のままとなります。 オプションで、oci_new_descriptor() を使って LOB/ROWID/BFILE の領域を確保することもできます。

返値

成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。

サンプル

例1 oci_define_by_name() の例

$conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE'); if (!$conn) {     $e = oci_error();     trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR); } $sql = 'SELECT location_id, city FROM locations WHERE location_id < 1200'; $stid = oci_parse($conn, $sql); // 実行する前に定義しなければなりません oci_define_by_name($stid, 'LOCATION_ID', $locid); oci_define_by_name($stid, 'CITY', $city); oci_execute($stid); // フェッチするたびに、さきほど定義した変数に次の行のデータが格納されます while (oci_fetch($stid)) {     echo "Location id $locid is $city \n"; } // 表示: //   Location id 1000 is Roma //   Location id 1100 is Venice oci_free_statement($stid); oci_close($conn);

例2 oci_define_by_name() での大文字小文字を区別するカラム名の使用

/*   実行する前に、大文字小文字を区別するカラム名のテーブルを作っておきます     CREATE TABLE mytab (id NUMBER, "MyDescription" VARCHAR2(30));     INSERT INTO mytab (id, "MyDescription") values (1, 'Iced Coffee');     COMMIT; */ $conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE'); if (!$conn) {     $e = oci_error();     trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR); } $stid = oci_parse($conn, 'SELECT * FROM mytab'); // 大文字小文字を区別しないカラム名の場合は、大文字を使います oci_define_by_name($stid, 'ID', $id); // 大文字小文字を区別するカラム名の場合は、カラム名にあわせます oci_define_by_name($stid, 'MyDescription', $mydesc); oci_execute($stid); while (oci_fetch($stid)) {     echo "id $id is $mydesc \n"; } // 表示: //   id 1 is Iced Coffee oci_free_statement($stid); oci_close($conn);

例3 oci_define_by_name() での LOB カラムの使用

/*   実行する前にテーブルを作ります     CREATE TABLE mytab (id NUMBER, fruit CLOB);     INSERT INTO mytab (id, fruit) values (1, 'apple');     INSERT INTO mytab (id, fruit) values (2, 'orange');     COMMIT; */ $conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE'); if (!$conn) {     $e = oci_error();     trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR); } $stid = oci_parse($conn, 'SELECT * FROM mytab'); // 実行する前に定義しなければなりません oci_define_by_name($stid, 'ID', $id); oci_define_by_name($stid, 'FRUIT', $fruit);  // $fruit will become a LOB descriptor oci_execute($stid); while (oci_fetch($stid)) {     echo $id . " is " . $fruit->load(100) . " \n"; } // 表示: //   1 is apple //   2 is orange $fruit->free(); oci_free_statement($stid); oci_close($conn);

例4 oci_define_by_name() での型の明示

/*   実行する前にテーブルを作ります     CREATE TABLE mytab (id NUMBER, fruit CLOB);     INSERT INTO mytab (id, fruit) values (1, 'apple');     INSERT INTO mytab (id, fruit) values (2, 'orange');     COMMIT; */ $conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE'); if (!$conn) {     $e = oci_error();     trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR); } $stid = oci_parse($conn, 'SELECT * FROM mytab'); // 実行する前に定義しなければなりません oci_define_by_name($stid, 'ID', $id); $fruit = oci_new_descriptor($conn, OCI_D_LOB); oci_define_by_name($stid, 'FRUIT', $fruit, OCI_D_CLOB); oci_execute($stid); while (oci_fetch($stid)) {     echo $id . " is " . $fruit->load(100) . " \n"; } // 表示: //   1 is apple //   2 is orange $fruit->free(); oci_free_statement($stid); oci_close($conn);

参考

  • oci_fetch() - クエリの次の行を内部バッファに取得する
  • oci_new_descriptor() - 空の新規 LOB あるいは FILE ディスクリプタを初期化する
  • ワード検索


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     バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く

    stripos
     大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する

    stripcslashes
     addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする

    strip_tags
     文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却

    strcspn
     指定した文字が最初に現れる位置を調べる

    strcoll
     ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する

    strcmp
     2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する

    strchr
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    strcasecmp
     2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)

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