関数・クラス解説
oci_fetch_object
version:PHP 5, PHP 7, PECL OCI8 >= 1.1.0 (公式)クエリの次の行をオブジェクトとして返す
公式リファレンス
書式
oci_fetch_object ( resource $statement ) : object
説明
クエリから、結果セットの次の行を含むオブジェクトを返します。 オブジェクトの各属性が行の各カラムをあらわします。 この関数の典型的な使い方は、ループの中で FALSE を返すまでコールすることです。 FALSE は、もう行がないことを意味します。
OCI8 拡張モジュールによるデータ型マッピングの詳細については、ドライバがサポートするデータ型 を参照ください。
パラメータ
- statement
- oci_parse() で作成してoci_execute() で実行した有効な OCI8 ステートメント ID、あるいは REFCURSOR ステートメント ID。
返値
オブジェクトを返します。 オブジェクトの属性は文中のフィールドと一致しています。 statement にもう行がない場合は FALSE を返します。 LOB カラムは LOB ディスクリプタを返します。 DATE カラムは、現行のデータフォーマットにフォーマットされた 文字列として返されます。既定のフォーマットは NLS_LANG のような Oracle 環境変数で変更したり、またはあらかじめ ALTER SESSION SET NLS_DATE_FORMAT コマンドを実行して変更します。 Oracle のデフォルトでは、文字の大小を区別しないカラム名はすべて大文字となります。 文字の大小を区別するカラム名は、属性の名前もそれと同じになります。 結果のオブジェクト配列を var_dump() すれば、 属性にアクセスするための大文字小文字の区別を確かめられます。 NULL データ・フィールドの全てに対して、属性の値は NULL になります。
サンプル
例1 oci_fetch_object() の例
/*
実行する前にテーブルを作成します。
CREATE TABLE mytab (id NUMBER, description VARCHAR2(30));
INSERT INTO mytab (id, description) values (1, 'Fish and Chips');
COMMIT;
*/
$conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE');
if (!$conn) {
$e = oci_error();
trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR);
}
$stid = oci_parse($conn, 'SELECT id, description FROM mytab');
oci_execute($stid);
while (($row = oci_fetch_object($stid)) != false) {
// 標準的な Oracle カラム それぞれに対して大文字の属性名を使います
echo $row->ID . "
\n";
echo $row->DESCRIPTION . "
\n";
}
// 出力です。
// 1
// Fish and Chips
oci_free_statement($stid);
oci_close($conn);
例2 文字の大小を区別するカラム名を持つ oci_fetch_object()
/*
実行する前に、文字の大小を区別するカラム名を持つテーブルを作成します。
CREATE TABLE mytab (id NUMBER, "MyDescription" VARCHAR2(30));
INSERT INTO mytab (id, "MyDescription") values (1, 'Iced Coffee');
COMMIT;
*/
$conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE');
if (!$conn) {
$e = oci_error();
trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR);
}
$stid = oci_parse($conn, 'SELECT id, "MyDescription" FROM mytab');
oci_execute($stid);
while (($row = oci_fetch_object($stid)) != false) {
// 標準的な Oracle カラム それぞれに対して大文字の属性名を使います
echo $row->ID . "
\n";
// 文字の大小を区別するカラム名と同じケースを使います
echo $row->MyDescription . "
\n";
}
// 出力です。
// 1
// Iced Coffee
oci_free_statement($stid);
oci_close($conn);
例3 LOB を持つ oci_fetch_object()
/*
実行する前にテーブルを作成します。
CREATE TABLE mytab (id NUMBER, description CLOB);
INSERT INTO mytab (id, description) values (1, 'A very long string');
COMMIT;
*/
$conn = oci_connect('hr', 'welcome', 'localhost/XE');
if (!$conn) {
$e = oci_error();
trigger_error(htmlentities($e['message'], ENT_QUOTES), E_USER_ERROR);
}
$stid = oci_parse($conn, 'SELECT id, description FROM mytab');
oci_execute($stid);
while (($row = oci_fetch_object($stid)) != false) {
echo $row->ID . "
\n";
// 下記では、 DESCRIPTION から最初の 11 バイトを出力します
echo $row->DESCRIPTION->read(11) . "
\n";
}
// 出力です。
// 1
// A very long
oci_free_statement($stid);
oci_close($conn);
参考
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く
●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
strstr() のエイリアス
●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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