関数・クラス解説
json_last_error
version:PHP 5 >= 5.3.0, PHP 7 (公式)直近に発生したエラーを返す
公式リファレンス
書式
json_last_error ( ) : int
説明
JSON_THROW_ON_ERROR を指定していなかった場合に、 直近の JSON エンコード/デコード処理中に発生したエラー (もし存在すれば) を返します。
パラメータ
この関数にはパラメータはありません。
返値
整数値を返します。これは、次の定数のいずれかとなります。
定数 | 意味 | 使用可能 |
---|---|---|
JSON_ERROR_NONE | エラーは発生しませんでした | |
JSON_ERROR_DEPTH | スタックの深さの最大値を超えました | |
JSON_ERROR_STATE_MISMATCH | JSON の形式が無効、あるいは壊れています | |
JSON_ERROR_CTRL_CHAR | 制御文字エラー。おそらくエンコーディングが違います | |
JSON_ERROR_SYNTAX | 構文エラー | |
JSON_ERROR_UTF8 | 正しくエンコードされていないなど、不正な形式の UTF-8 文字 | PHP 5.3.3 |
JSON_ERROR_RECURSION | エンコード対象の値に再帰参照が含まれています | PHP 5.5.0 |
JSON_ERROR_INF_OR_NAN | エンコード対象の値に NAN あるいは INF が含まれています。 | PHP 5.5.0 |
JSON_ERROR_UNSUPPORTED_TYPE | エンコード不可能な型の値が渡されました | PHP 5.5.0 |
JSON_ERROR_INVALID_PROPERTY_NAME | エンコードできないプロパティ名が渡されました | PHP 7.0.0 |
JSON_ERROR_UTF16 | おそらく正しくエンコードされていない、不正な UTF-16 文字 | PHP 7.0.0 |
サンプル
例1 json_last_error() の例
// 正しい json 文字列
$json[] = '{"Organization": "PHP Documentation Team"}';
// 間違った json 文字列で、構文エラーとなります
// ここでは、クォートに " ではなく ' を使用しています
$json[] = "{'Organization': 'PHP Documentation Team'}";
foreach ($json as $string) {
echo 'Decoding: ' . $string;
json_decode($string);
switch (json_last_error()) {
case JSON_ERROR_NONE:
echo ' - No errors';
break;
case JSON_ERROR_DEPTH:
echo ' - Maximum stack depth exceeded';
break;
case JSON_ERROR_STATE_MISMATCH:
echo ' - Underflow or the modes mismatch';
break;
case JSON_ERROR_CTRL_CHAR:
echo ' - Unexpected control character found';
break;
case JSON_ERROR_SYNTAX:
echo ' - Syntax error, malformed JSON';
break;
case JSON_ERROR_UTF8:
echo ' - Malformed UTF-8 characters, possibly incorrectly encoded';
break;
default:
echo ' - Unknown error';
break;
}
echo PHP_EOL;
}
上の例の出力は以下となります。
Decoding: {"Organization": "PHP Documentation Team"} - No errors
Decoding: {'Organization': 'PHP Documentation Team'} - Syntax error, malformed JSON
例2 json_last_error() と json_encode() の組み合わせ
// 無効な UTF8 シーケンス
$text = "\xB1\x31";
$json = json_encode($text);
$error = json_last_error();
var_dump($json, $error === JSON_ERROR_UTF8);
上の例の出力は以下となります。
string(4) "null"
bool(true)
例3 json_last_error() と JSON_THROW_ON_ERROR の組み合わせ
// JSON_ERROR_UTF8 が発生する、不正なUTF8シーケンス
json_encode("\xB1\x31");
// 次の文字列は、JSON error が発生しない
json_encode('okay', JSON_THROW_ON_ERROR);
// グローバルなエラー状態は、直前の json_encode() によって変更されない
var_dump(json_last_error() === JSON_ERROR_UTF8);
上の例の出力は以下となります。
bool(true)
参考
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
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●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
strstr() のエイリアス
●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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