関数・クラス解説
PharData::convertToExecutable
version:PHP 5 >= 5.3.0, PHP 7, PECL phar (公式)実行可能でない tar/zip アーカイブを実行可能な phar アーカイブ形式に変換する
公式リファレンス
書式
PharData::convertToExecutable ([ int $format [, int $compression [, string $extension ]]] ) : Phar
説明
注意:
このメソッドは、php.ini の phar.readonlyが 0 でないと Pharオブジェクトで動作しません。それ以外の場合はPharException がスローされます。
このメソッドは、実行可能でない tar あるいは zip アーカイブを実行可能な phar 形式に変換します。実行可能なファイル形式 3 種類 (phar, tar あるいは zip) のどれでも使用することができ、アーカイブ全体の圧縮も行うことができます。
何も変更しなかった場合、このメソッドは BadMethodCallException をスローします。
成功した場合は、このメソッドはディスク上に新しいアーカイブを作成して Phar オブジェクトを返します。 古いアーカイブは削除されずディスク上に残るので、 処理を終えたら手動で削除する必要があります。
パラメータ
- format
- これは Phar::PHAR、Phar::TAR あるいは Phar::ZIP のいずれかとなります。 NULL を指定すると、現在のファイル形式をそのまま保持します。
- compression
- アーカイブ全体の圧縮を行わない場合は Phar::NONE、 zlib による圧縮の場合は Phar::GZ、そして bzip による圧縮の場合は Phar::BZ2 のいずれかを指定します。
- extension
- このパラメータは、変換後のアーカイブのデフォルトのファイル拡張子を変更します。 実行可能でない tar や zip アーカイブのファイル名としては .phar は使用できないことに注意しましょう。 phar 形式のアーカイブに変換する場合、デフォルトの拡張子は圧縮形式によって .phar、.phar.gz あるいは .phar.bz2 のいずれかとなります。tar 形式のアーカイブの場合、デフォルトの拡張子は .phar.tar、.phar.tar.gz および .phar.tar.bz2 です。zip 形式のアーカイブの場合、 デフォルトの拡張子は .phar.zip となります。
返値
このメソッドは、成功した場合に Phar オブジェクトを返します。失敗した場合は例外をスローします。
エラー
圧縮ができない場合や無効な圧縮方式が指定された場合、あるいは Phar::startBuffering() でバッファリングしたまま Phar::stopBuffering() を実行していないアーカイブを処理しようとした場合に BadMethodCallException をスローします。 また、書き込みサポートが無効な場合に UnexpectedValueException、 phar 作成中に何らかの問題が発生した場合に PharException をスローします。
サンプル
例1 PharData::convertToExecutable() の例
PharData::convertToExecutable() の使用例です。
try {
$tarphar = new PharData('myphar.tar');
// phar ファイル形式に変換します
// myphar.tar は削除 *されない* ことに注意しましょう
$phar = $tarphar->convertToExecutable(Phar::PHAR); // creates myphar.phar
$phar->setStub($phar->createDefaultStub('cli.php', 'web/index.php'));
// myphar.phar.tgz を作成します
$compressed = $tarphar->convertToExecutable(Phar::TAR, Phar::GZ, '.phar.tgz');
} catch (Exception $e) {
// ここでエラー処理をします
}
参考
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く
●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
strstr() のエイリアス
●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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