関数・クラス解説
str_pad
version:PHP 4 >= 4.0.1, PHP 5, PHP 7 (公式)文字列を指定の長さ(桁数)になるまで空白(あるいは指定文字列)で埋める
フォーマット
string : str_pad ( string $input , int $pad_length [, string $pad_string = " " [, int $pad_type = STR_PAD_RIGHT ]] )
パラメータ
string $input (必須)
元となる文字列
int $pad_length (必須)
文字列全体の長さを指定。負の値や元となる文字列の長さよりも小さい場合、処理は行われず、元となる文字列をそのまま返却します。
string $pad_string = " "
埋める箇所があると、ここで指定した文字列で埋められます。
注意: 必要とされる埋める文字数が pad_string の長さで均等に分割できない場合、pad_string は切り捨てられます。
int $pad_type = STR_PAD_RIGHT
元の文字列に対してどちらの部分を埋めるかを指定します。定数 STR_PAD_RIGHT, STR_PAD_LEFT, STR_PAD_BOTH の3種類で指定可能です。
・指定可能定数
STR_PAD_RIGHT 文字列の右側を埋める(デフォルト)
STR_PAD_LEFT 文字列の左側を埋める
STR_PAD_BOTH 文字列の両側を埋める
返値 string
埋めた処理後の文字列を返します。
解説
指定された元の文字列 string $input の長さが、int $pad_length に満たない場合、不足分を string $pad_string で指定した文字列で埋めて補い、指定の長さで返却します。int $pad_type を指定することで string $input の左、右、あるいは両側を指定することができます。
この関数はマルチバイト文字列には対応していません。
記述サンプル
//PHP 7.4.6で実行
//文字列を指定
$input = "abcde";
//実行
echo str_pad($input, 10);
abcde
//指定の長さが短い場合は処理されない
echo str_pad($input, 4);
abcde
//x で埋める
echo str_pad($input, 10, "x");
abcdexxxxx
//xyz で埋める
echo str_pad($input, 10, "xyz");
abcdexyzxy
//左を埋める
echo str_pad($input, 10, "x", STR_PAD_LEFT);
xxxxxabcde
//両方を埋める
echo str_pad($input, 10, "x", STR_PAD_BOTH);
xxabcdexxx
//長さ7、指定文字が長い場合
echo str_pad($input, 7, "zyxwv");
abcdezy
//長さ7、左、指定文字が長い場合
echo str_pad($input, 7, "zyxwv", STR_PAD_LEFT);
zyabcde
//長さ7、両方、指定文字が長い場合
echo str_pad($input, 7, "zyxwv", STR_PAD_BOTH);
zabcdez
//マルチバイト文字を指定
$input = "あいう";
echo str_pad($input, 10, "_", STR_PAD_BOTH);
あいう_
//指定の長さと、文字コードによっては文字化けする
echo str_pad($input, 10, "かきくけこ");
あいう�
タグ
パディング 文字埋め String 文字列
公式リファレンス
書式
str_pad ( string $input , int $pad_length [, string $pad_string = " " [, int $pad_type = STR_PAD_RIGHT ]] ) : string
説明
この関数は文字列 input の左、右または両側を指定した長さで埋めます。オプションの引数 pad_string が指定されていない場合は、 input は空白で埋められ、それ以外の場合は、 pad_string からの文字で制限まで埋められます。
パラメータ
- input
- 入力文字列。
- pad_length
- pad_length の値が負、 または入力文字列の長さ以下である場合、埋める操作は行われません。 input をそのまま返します。
- pad_string
-
注意: 必要とされる埋める文字数が pad_string の長さで均等に分割できない場合、pad_string は切り捨てられます。
- pad_type
- オプションの引数 pad_type には、 STR_PAD_RIGHT, STR_PAD_LEFT, STR_PAD_BOTH を指定可能です。 pad_typeが指定されない場合、 STR_PAD_RIGHT を仮定します。
返値
埋めた後の文字列を返します。
サンプル
例1 str_pad() の例
$input = "Alien";
echo str_pad($input, 10); // 結果は "Alien "
echo str_pad($input, 10, "-=", STR_PAD_LEFT); // 結果は "-=-=-Alien"
echo str_pad($input, 10, "_", STR_PAD_BOTH); // 結果は "__Alien___"
echo str_pad($input, 6, "___"); // 結果は "Alien_"
echo str_pad($input, 3, "*"); // 結果は "Alien"
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く
●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
strstr() のエイリアス
●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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