関数・クラス解説
mcrypt_encrypt
version:PHP 4 >= 4.0.2, PHP 5, PHP 7 < 7 (公式)指定したパラメータでプレーンテキストを暗号化する
公式リファレンス
書式
mcrypt_encrypt ( string $cipher , string $key , string $data , string $mode [, string $iv ] ) : string|false
説明
データを暗号化して、それを返します。
パラメータ
- cipher
- MCRYPT_暗号名 定数のいずれか、あるいはアルゴリズム名をあらわす文字列。
- key
- データを暗号化する際のキー。 指定した暗号化方式に対応していないサイズのキーを渡された場合は、 警告を発して FALSE を返します。
- data
- 指定した cipher および mode で暗号化するデータ。 データの大きさが n * blocksize でない場合、データは、 '\0'で埋められます。 返される暗号化されたテキストは、data で指定したデータの大きさよりも大きくなる可能性があります。
- mode
- 定数 MCRYPT_MODE_モード名、あるいは文字列"ecb", "cbc", "cfb", "ofb", "nofb" ,"stream" のいずれか。
- iv
- CBC, CFB, OFB モードおよびSTREAM モードのいくつかのアルゴリズムの初期化の際に使用されます。指定した IV のサイズがそのモードでサポートされていない場合、あるいは IV を必要とするモードで IV が指定されなかった場合は、この関数は警告を発して FALSE を返します。
返値
暗号化されたデータを文字列で返します。失敗した場合に FALSE を返します。
注意
警告この関数は PHP 7.1.0 で非推奨となり、PHP 7.2.0 で削除されました。この関数に頼らないことを強く推奨します。
更新履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
5.6.0 | 無効なサイズの key や iv は、受け付けないようになりました。無効な値を受け取った場合、 mcrypt_encrypt() は警告を発して FALSE を返します。 以前のバージョンでは、キーや IV のサイズが足りない場合は '\0' で埋めて、必要なサイズに合わせていました。 |
サンプル
例1 mcrypt_encrypt() の例
# --- ENCRYPTION ---
# the key should be random binary, use scrypt, bcrypt or PBKDF2 to
# convert a string into a key
# key is specified using hexadecimal
$key = pack('H*', "bcb04b7e103a0cd8b54763051cef08bc55abe029fdebae5e1d417e2ffb2a00a3");
# show key size use either 16, 24 or 32 byte keys for AES-128, 192
# and 256 respectively
$key_size = strlen($key);
echo "Key size: " . $key_size . "\n";
$plaintext = "This string was AES-256 / CBC / ZeroBytePadding encrypted.";
# create a random IV to use with CBC encoding
$iv_size = mcrypt_get_iv_size(MCRYPT_RIJNDAEL_128, MCRYPT_MODE_CBC);
$iv = mcrypt_create_iv($iv_size, MCRYPT_RAND);
# creates a cipher text compatible with AES (Rijndael block size = 128)
# to keep the text confidential
# only suitable for encoded input that never ends with value 00h
# (because of default zero padding)
$ciphertext = mcrypt_encrypt(MCRYPT_RIJNDAEL_128, $key,
$plaintext, MCRYPT_MODE_CBC, $iv);
# prepend the IV for it to be available for decryption
$ciphertext = $iv . $ciphertext;
# encode the resulting cipher text so it can be represented by a string
$ciphertext_base64 = base64_encode($ciphertext);
echo $ciphertext_base64 . "\n";
# === WARNING ===
# Resulting cipher text has no integrity or authenticity added
# and is not protected against padding oracle attacks.
# --- DECRYPTION ---
$ciphertext_dec = base64_decode($ciphertext_base64);
# retrieves the IV, iv_size should be created using mcrypt_get_iv_size()
$iv_dec = substr($ciphertext_dec, 0, $iv_size);
# retrieves the cipher text (everything except the $iv_size in the front)
$ciphertext_dec = substr($ciphertext_dec, $iv_size);
# may remove 00h valued characters from end of plain text
$plaintext_dec = mcrypt_decrypt(MCRYPT_RIJNDAEL_128, $key,
$ciphertext_dec, MCRYPT_MODE_CBC, $iv_dec);
echo $plaintext_dec . "\n";
上の例の出力は以下となります。
Key size: 32
ENJW8mS2KaJoNB5E5CoSAAu0xARgsR1bdzFWpEn+poYw45q+73az5kYi4j+0haevext1dGrcW8Qi59txfCBV8BBj3bzRP3dFCp3CPQSJ8eU=
This string was AES-256 / CBC / ZeroBytePadding encrypted.
参考
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く
●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
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●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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