関数・クラス解説
chr
version:PHP 4, PHP 5, PHP 7 (公式)指定した数値を文字に変換する
フォーマット
string : chr ( int $bytevalue )
パラメータ
int bytevalue (必須)
0 から 255 までの数値を指定。
範囲外の値を渡した場合、255 とのビット AND を行う。
返り値 string
指定されたバイトを含む、一文字からなる文字列を返します。
解説
数値を指定するとASCIIコード(10進数)に対応した文字が返ります。
この関数はord()の逆の動作をします。
記述サンプル
//PHP 7.4.6で実行
//アスキーコードで「A」を指定
echo chr(65);
//結果
A
-----------------------------
//LF(改行コード)を追加
echo "この文字列にLFを追加:".chr(10);
//上記は以下と同様の作動となる
echo sprintf("この文字列にLFを追加:%c", 10);
//結果
この文字列にLFを追加:
-----------------------------
//ブラウザで表示可能なすべてのASCII文字を表示
//ループ範囲を0~255とすることですべての範囲を網羅できるが、文字化けや表示できない制御文字などは除いている
for ( $i = 32; $i < 127; $i++ ) {
print chr($i);
}
//結果
!"#$%&'()*+,-./0123456789:;<=>?@ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~
参考リンク
・ord 文字列の先頭バイトを、0~255 までの値に変換・sprintf 文字列を指定されたフォーマットで整形して返却
タグ
ASCII 変換 String 文字列
公式リファレンス
書式
chr ( int $bytevalue ) : string
説明
bytevalue を符号なし数値と解釈することによって指定された文字を含む、 1文字からなる文字列を返します。
この関数は、ASCII, ISO-8859, Windows 1252 のような シングルバイトエンコーディング においては、文字セットのマッピングテーブルにある望みの文字の位置を 渡すことで、一文字の文字列を作り出すのに使えます。 しかし、この関数は string のエンコーディングについて知りませんし、 特に UTF-8 や UTF-16 のようなマルチバイトエンコーディングについては、 この関数に Unicode のコードポイントは渡せないことに注意してください。
この関数はord()の逆の動作をします。
パラメータ
- bytevalue
- 0 から 255 までの数値 妥当な範囲 (0..255) 外の値を渡した場合は、255 とのビット AND を行います。 この処理は、以下のコードと同様のアルゴリズムです。 while ($bytevalue < 0) { $bytevalue += 256;}$bytevalue %= 256;
返値
指定されたバイトを含む、一文字からなる文字列を返します。
更新履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
7.4.0 | bytevalue に対して、 サポートされていない入力が与えられた場合、 黙って0 にキャストする動作をしなくなりました。 |
サンプル
例1 chr() の例
// Assumes the string will be used as ASCII or an ASCII-compatible encoding
$str = "この文字列はエスケープで終了します: ";
$str .= chr(27); /* $str の最後にエスケープ文字を付加する */
/* こちらの方がより便利なことが多い */
$str = sprintf("この文字列はエスケープで終了します: %c", 27);
例2 オーバーフローの挙動
echo chr(-159), chr(833), PHP_EOL;
上の例の出力は以下となります。
aA
例3 個別のバイトから、UTF-8 文字列を組み立てる
$str = chr(240) . chr(159) . chr(144) . chr(152);
echo $str;
上の例の出力は以下となります。
????
参考
ワード検索
※入力キーワードが、関数名・説明文・タグに含まれるものを検索関数名アルファベット別
最終更新一覧
●stristr
大文字小文字を区別せず文字列を検索し、ヒット箇所以降(あるいは以前)の文字列を返却
●stripslashes
バックスラッシュでエスケープされた文字列から、バックスラッシュを取り除く
●stripos
大文字小文字を区別せずに文字列が最初に現れる位置を取得する
●stripcslashes
addcslashes() でクォートされた文字列をアンクォートする
●strip_tags
文字列から HTML と PHP のタグを除去して返却
●strcspn
指定した文字が最初に現れる位置を調べる
●strcoll
ロケールに基づいて2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strcmp
2つの文字列を比較し同じか(あるいは大小)を判定する
●strchr
strstr() のエイリアス
●strcasecmp
2つの文字列を比較(大文字小文字を区別せず同じとみなす)
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